人工呼吸器には極端に言えば、以下の3種類しかありません。
- A/C
- SIMV
- CPAP
「木」で例えれば、この3種類を「幹」として、VC, PC, PSなどの「枝」や、さらにその先にFiO2, PEEP, VSENS, f, TV, flow, PI, TI, ESENSなどの「葉」が広がっている、そのようなイメージで学習していくと知識が整理されやすいです。
A/C, SIMV, CPAP
それでは、まず「幹」となるA/C, SIMV, CPAPについて、細かい所はすっ飛ばしてイメージをお伝えします。
VC, PC, PS
続いて、「幹」に「枝葉」を広げていきましょう。
- A/C, SIMVにはVC(量規定), PC(圧規定)を設定します。
- SIMV, CPAPにはPS(圧サポート)がつけられます。
まとめると表のようになります。
VC(量規定) | PC(圧規定) | PS(圧サポート) | |
自発がない/不十分 | VC-A/C | PC-A/C | – |
自発が不十分 | VC-SIMV | PC-SIMV | SIMV+PS |
自発が安定 | – | – | CPAP+PS |
今回はここまでで終わりにしたいと思います。
これでも情報量が多い‼という方に朗報です。
実は、臨床でSIMVを使う救命医はあまりいません。
なので最低限、VC-A/C, PC-A/C, CPAP+PSだけ覚えていれば問題ありません。
次回、「枝葉」の「葉」部分についても触れようと思いますので、人工呼吸器②もぜひご覧いただければと思います。
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