お弁当を販売します!

雑記

こんにちはー。非内科系臨床医として病院勤務をしております、うまとねこです。

この度、とある場所をお借りしてお弁当の販売をすることになりました!メニューは1種類で、「栄養たっぷり弁当¥600」です。コンセプトは ”健康はバランスの良い食事から” です。

もともと医師という職業に対して馴染みのなかった私には、医業というものがいまいち意味のあることに思えませんでした。現在も、です。

もう少し補足すると、「医業=病気を治すこと」なのだとしたら、私はどちらかというと「そもそも病気にかからないように気をつけたらええやん。」という発想の持ち主でした。

私の父は本当に医者嫌いで(医者という職業についている人が嫌いなのではなく、医業というものに疑問を持っている人でした)、自分自身はもちろんのこと、私は子供の頃本当に病弱で、月に一回という頻度で熱が出て体調を崩していたのですが、それでも全く病院に連れて行ってもらえませんでした。

そんな父の口癖のひとつが、「医者なんか行っても病気は治らん。病気を治すんは自分の体で、医者は症状を和らげるだけや。」でした。そして、その言葉通り発熱に関しては病院に行かなくても数日もすれば治りました。

もちろん派手に転んで出血が止まらないようなケガを負った時や、1カ月微熱が収まらなかった時などは病院に連れて行ってもらいました。

私は基本的には病院に行かないことが当たり前だと思っていたため、医者になり当直(夜間、休日に急患を診る業務)をするようになって、こんなにも夜間、休日に受診する人がいるのかと大変驚きました。

病気にかかったら病院に行けば治してくれると考えている人が多いですが、救急外来に来た人の半数くらいは原因がわからないか、様子を見てくださいと帰らされるかどちらかです。

風邪や胃腸炎で受診しても、せいぜい風邪薬や整腸剤を処方するくらいで、病気自体を治す特効薬があるわけではありません。

あなたが、病院に行って病気が治ったと思ったのなら、それは病院に行ったからではなくて自然の経過で良くなったのです。風邪や胃腸炎といった病気自体を治すのは、あなた自身の体なのです。

話が少々それてしまいました。何が言いたいのかというと、病気にはかからないのが一番ということです。

病気にかかってしまったら病院に行こう、医者に診てもらおう、その発想は全く間違っていません。不可抗力で病気やケガに苦しむ人が大勢いることはわかっていますし、その人が少しでも自分らしく生活できるようにサポートすることが、医療者の役目であることも認識しています。

しかし、そもそも病気にならないためにどうすればよいかを考えることはとても大事なことです。病気にかかったらその期間苦しいですし、行動も大きく制限されてしまいます。

前置きが長くなってしまいましたが、今回私がお弁当を売ろう!と考えた理由がここにあります。

そもそも病気にかからないために気を付けるべきことは、食事、睡眠、運動です。

心筋梗塞、脳卒中といった病気は、ひと度発症してしまうと人生を大きく左右してしまう可能性があります。これらの原因として生活習慣病が関連していることは言うまでもないことですが、これは文字通り不規則な食事、睡眠不足、運動習慣がないこと等の生活習慣が影響しています。

そこでうまとねこは、まず不規則な食生活にメスを入れようと考えました(全部一気には時間的にもコスト的にも、まだ難しかったので、、、)。

既存の飲食店やスーパーなどで買えるお惣菜は、種類こそ豊富で選択の余地が増えつつありますが、野菜を取り入れるとなるとどうしてもお値段が張ってしまったり、塩分やタンパク質の摂取量の調整などがその人その人に合ったものを提供するということが難しかったりします。

そのような現状を打破すべく、低コストでバランスの良い食事を提供すること、さらには塩分を抑えた食事・タンパク質を多く摂取できる食事等、各個人のニーズに合った食事を提供することを目標に掲げました。

まずは栄養バランスにこだわったお弁当を作り、お弁当販売を通して皆さんのあったらいいなを実現したいと思います!

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