MRIは「信号」強度によってその画像に白黒の濃淡が現れます。
故に、MRIで所見を記述するときは、基底核が「高信号」を示すだとか、肝臓内に「低信号」領域があるだとかのように表現します。
ねこ
因みにCTでは
- 吸収
- 濃度
- 透過性
のような言葉を用いますね。
話を戻しましょう。MRIを見るときにいつもこんがらがるのが、今見ている画像がT1強調像なのかT2強調像なのかということだと思います。
少なくとも自分が学生の時はいっつもこんがらがってました。
T1強調、T2強調、どっちがどっち?
結論から言います。
水が「高信号」に映っている方がT2強調像です。
この記事を見てくれた人はこれだけ覚えましょう。
教科書を読んでるとT1強調像とT2強調像の比較が書いてあって、対象物が水のほかにも空気とか骨とか脂肪とか、、、いろいろ書いてあると思います。
これこそがこんがらがってしまう原因のひとつなのではないかと思います。
もう一度言います。
T2強調像では水が高信号に映ります。
これだけ覚えればいいです。あとはやっていくうちに何とかなります。
とは言ってもこれだけでは実戦でどう使えるのかピンとこないと思うので、もう少しだけ見方を深めていきましょう。
病変を映しだすT2強調像
私たちが画像(CTやMRI)を撮る目的は何でしょうか?
そこに病変が存在しているかもしれないと思うからですね。
病変は多くの場合炎症を引き起こします。
炎症が起きると周りに水(T2強調像で高信号)が集まってきます。
つまり多くの病変、特に炎症を起こしている時期には、T2強調像で高信号となるのです。
今回はここまでにしておきます。
あくまでざっくりとした認識という程度に留めてくださいね。
ここに書いたことが少しでも理解のきっかけやインプットの手助けになれば幸いです。
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